インターネットやSNSが発展し、さらにはクラウドソーシングなど仕事がカンタンに受発注できる仕組みが整備されてきたことで、PCやスマホさえあれば、誰でも簡単に個人事業が営める時代になってきたことが背景にあります。
<<インタビュー:複業解禁を公表して間もないウィルゲート。その決断の背景とは>>
「副業」と「複業」の違いは?
ところで、同じ「フクギョウ」でも、おなじみの「副業」と表記しているケースもあれば、「複業」と見慣れない漢字を使っているケースもあります。 Googleトレンドで調べてみたところ、検索数は圧倒的に「副業」の方が多いですね。「副業」と「複業」。
両者の違いは一体どこにあるのでしょうか?
「副業」は読んで字のごとく、「本業のほかにする職業」(広辞苑より)のことを指します。
コンビニでの深夜アルバイトでも、アンケートで稼ぐポイントサイトでも、ブログでも、雇用形態・収入形態を問わず、本業とは異なる仕事を行って稼ぎを得ることを「副業」と呼ぶようです。
一方の「複業」とは何でしょうか?
複業も本業以外の仕事のことだが、副業はあくまで本業が空いた時間を利用して行うサブ的な仕事を指すのに対し、複業はどちらが本業か区別出来ないようなものをいう。(引用元:日本語俗語辞典)なるほど。 「複業はどちらが本業か区別出来ないようなものをいう」というのがポイントですね。
つまり、図にするとこんなイメージ。 サラリーマンとして本業をやりながら「お小遣い稼ぎ」をしている場合は「副業」。
本業を持たず、或いは本業と同レベルで様々なプロジェクトを同時並行でこなし、収入元を複数持つ場合が「複業」。
大ざっぱに分けるとこんなところでしょうか。
サラリーマンでもできる!「複業家」という新しい生き方とは。
上記のイメージ図をそのまま捉えると「そんな働き方、フリーランスだからこそできるんじゃ…」と思ってしまい、サラリーマンとして企業勤めをしている人からするとどこか遠い世界に思えるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。チャレンジしようと思えば、今日からでも誰にでも始められるものです。社長自らが「副業」に対する考え方を綴った「副業禁止」を禁止しようという記事でも話題になりました。
青野さん曰く
サイボウズでは副業を認めている。サイボウズの社名を出さない副業であれば、上司の承認どころか報告する義務もない。よって、サイボウズのメンバーが今どれくらい副業をしているか私は知らない。サイボウズでの仕事が「主業」でなくてもよいので、社内では「副業」ではなく「複業」と呼んでいる。(「副業禁止」を禁止しよう(note)より引用)とのことで、サイボウズでは雇用形態を問わず必ずしも「主業」でなくても良いため、サブワークという意味の「副業」ではなく「複業」と表現しているのだとか。
経営者自らこんな発信をしてくれると、カイシャに隠れてコソコソと「小さく副業する」のではなく、自分がやりたいことに、自分がやりたいように堂々とチャレンジできますよね。最初は小さくはじめつつ、いずれは大きく育てたい!と。それこそまさに「複業」ですよね。
「誰もが持ち味を活かしてイキイキと働いている。」
というのは少し理想がすぎるかもしれませんが、「副業禁止」の制約があるよりはずっと自由で、誰に縛られるでもなく、自分で自分の「働く」を決めている感じがして良いですね。
「複業家」求ム!
「二兎を追って二兎を得る生き方」を応援するHARESでは、サラリーマンかフリーランスかに関わらず、本業の傍ら「マイプロジェクト」を持ってはたらく人を「複業家」と呼んでいます。・会社に勤めて営業として働く傍ら「週末ライター」として活躍している方。
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最終更新日: 2016/12/21