「安定した仕事に就くために勉強を頑張りたい」
「新しいことにチャレンジしたいから大企業よりもベンチャー企業を選ぶ」
「様々な体験をしたいから複業を積極的にしたい」

上記のように、働く価値観は人によってそれぞれ異なるため、これが正解というキャリアはありません。みなさんは、どういった働き方が当てはまりますか?

政府主導で推進されている「働き方改革」の一環として、企業の副業解禁が進められていることから、本業以外の働き方に注目している方もいるのではないでしょうか。「複業(副業)」といってもその種類は様々。本業で培ったスキルを活かして複業に取り組むという方もいれば、全く異なるジャンルの複業に取り組む方もいるはずです。

複業に興味や関心があるという方であれば、どのように複業を見つけたら良いのかわからないという方もいるかもしれません。そういった悩みには、複業を実践している先人のストーリーから学ぶことも多くあります。

そこで、今回はIT企業でWebサービスやメディアサイトの開発エンジニアとして活躍する傍らで、複業として転職希望者の紹介サービス「WARAJIN」を活用されている西田宗太郎さんにキャリア観と複業についてお聞きしました。

また、記事の後半では、「WARAJIN」を提供する株式会社オープンキャリア 取締役 持丸正広さんには後半で、複業サービスとしての「WARAJIN」への想いを伺いました。


高校中退後8~9社の内定を獲得したエンジニア!現在のキャリアとは

ー 現在IT企業にてエンジニアのお仕事をされているとのことですが、どういった経緯でいまの仕事に就いたのでしょうか?

今勤めているIT企業が最初のキャリアで、入社してから7年目になります。実は、僕は高校を中退していて、「何をしていくか」を考えたときエンジニアへの興味が湧いたんです。そこで、PHPの学校に通ってエンジニアになるための準備をしようと思い立ちました。

その学校でPHPの基礎を学んで就職活動をしたとき13社面接を受けて8~9社から内定をいただきました。その中の1社が、いまの会社です。

ー 8~9社から内定が貰えたというのは凄いですね。その中でもなぜ今の会社に決めたのでしょうか?

複数の内定が出ていて、そろそろ決めなければと考えていた時に今の会社の面接を受けたのですが、1次面接で社長と面接する機会を作っていただいたんです。1次、2次を経て社長との面接になるのが一般的だと思うのですが、僕の時は1次面接で社長とお話し、課題を出していただいて終了でした。

その時、この会社は採用を戦略的に行っているなと感じたんです。複数の内定が出ている中で採用を有利に進めるために1次面接が実質の最終面接だったので。それに、社長とお話したとき、「頭の回転が早い人だな」と感じ、そこに魅力を感じました。

なにより面接を受けている側の自分も、内定をいただいたときに13社受けた中でも最も達成感を感じることができたことも決めた要因として大きいですね。

「安定した人生」よりも「変化のある人生」を歩みたい。大きな変化を選択した理由

ー 冒頭で「高校を中退して働くことを決めた」というお話がありました。どういうキッカケで中退を決めたのでしょうか?

高校が地元の九州の中でも有数の進学校だったんです。有名大学へ現役合格する人も多いのですが、ここで学べることは「大学に行くため」の勉強でしかないように感じたんです。「将来、働く上で必要の無い勉強」をいまこの時間を使ってすることに疑問を感じたことがキッカケです。

それに、このまま高校に居続けても地元から出られず、自分が器の小さい人間になってしまう気がして、すごく怖いと思ったんです。

ー 進学校で学ぶことの疑問や将来への恐怖が中退のキッカケとなったんですね。

そうなんです。そう思ってから見切りをつけて高校を中退し、先程お伝えしたようにPHPの学校に通う傍ら、叔父がホームページ制作会社を経営していたので、そこで業務の基礎を学ぶために手伝うことをしていました。東京の会社だったので、叔父の会社がキッカケで九州を出ることにも繋がりました。

ー 高校をやめて親元も離れるというのは、かなりの決断だとおもうのですが、その想いの根源には何があったのでしょうか?

僕自身、昔から「安定より変化を好む」性格というのが大きいですね。親は、本当は進学校を卒業して大学を卒業して、公務員を目指して安定した人生を歩んでほしいと思っていたようです。

ただ、自分はせっかちな人間なので、高校では大学に行くための勉強をし、大学では公務員になるための勉強をする……というキャリアプランを信じて進むことができませんでした。

フリーランスとしても食べていける自信が複業のキッカケに

ー 「変化を好む」というお話がありましたが、西田さんは今の仕事について7年目と長く働いているようにも感じます。

高校を1、2年で中退してしまうような飽きっぽい人間なのですが……(笑)でも、今の環境は毎年色々なことが経験でき刺激が得られるという理由が大きいですね。入社当初から様々なプロジェクトに関わらせてもらったり、最近では1からプロジェクトの立ち上げに関わっていたり変化の中で仕事をしている環境です。特に今のプロジェクトは、自分が使いたい技術を弊社の社長に提案して実装していったのでやりがいがありますね。

ー そういった変化の大きい環境の中で複業もなさっているんですよね。複業に興味・関心を持ち始めたのはどういったキッカケだったのでしょうか?

3~4年前に複業に関心を持ち始め、自分が仮に独立してフリーランスになったとしても食べていける自信がついてきた時期だったというのもあり、チャレンジしようと思ったんです。スタートアップ企業からも「CTOをやってみない?」といったお誘いが来たこともあったのですが、今の環境にやりがいがあるので当時はお断りしました。ただ、複業であればチャレンジしやすいですよね。

複業として「WARAJIN」を選び活用している理由

ー 現在はどういった複業をされているのでしょうか?

株式会社オープンキャリアが提供する「WARAJIN」という、転職したい人を転職エージェントに紹介するサービスを使って複業をしています。知人から紹介を受けたことをキッカケに始めました。

ー WARAJINは具体的にどういったサービスなのでしょうか?

「転職したい」と感じている知人や友人にLINEでオープンキャリアを紹介するんです。1人紹介して転職相談を受けると報酬として1万円貰うことができます。そして、紹介された人が転職に成功し、3ヶ月勤務するとその人の年収の最大10%を貰えるというサービスです。

例えば、紹介した人が年収が500万円で入社し、3ヶ月経つと50万円の報酬が得られるというものです。

LINEで知人を紹介するだけで、大きな報酬を貰えるという点ですね。手間が掛からないので、本業にフルコミットしていてもできる複業だなと感じています。

ー いままでどういった方を紹介されたのでしょうか?

高校の時からの仲の良い友人と旅行に行く機会があり、そこで「ブラック企業に勤めていて辛い」という相談を受けたことがありました。その後、彼は退職をして、一人で自宅にこもって次のキャリアのために勉強していたのですが、その時すごく心配になったんです。

それがWARAJINを知った時期と重なったこともあり、「転職エージェントに相談してみよう」と提案をして、紹介にいたりました。転職エージェントには、「ブラック企業の経験があるからホワイト企業に就職できるように」と伝え、転職した結果、本人のニーズを満たす転職が成功しました。そこで発生したWARAJINの報酬を使って、その友人とは海外旅行に一緒に行きました。

ー WARAJINを使っていて良いなと感じるポイントはありますか?

ただ人材を転職エージェントに紹介をするというよりも、身近で仕事に困っている人の助け船としてWARAJINを使い、その結果、良い転職に繋がり報酬が貰えるという仕組みがすごく良いなと思っています。

例えば、社会人になって飲み会に行った時、仕事の愚痴が出ることってありますよね。仕事が辛いとか辞めたいとか友人が言っていたら、聞いている僕自身も辛い気持ちになりますし、何より心配になるじゃないですか。そういった時に、LINEを使うだけで気軽に転職相談に繋げられるので、友人の悩みを解決できて、結果みんな幸せになれますよね。

ー 複業を通して身近な人を幸せにできるのは素晴らしい取り組みですね。今後はどういった複業にチャレンジしていきたいですか?

今後も、WARAJINを使って身近な人の仕事の悩みを解決したいというのもありますが、本業との兼ね合いにもなりますが、土日とか休日を使って普段(本業の業務では)使ってない技術を活用したエンジニアの仕事をしてみたいなと思っています。やはり、変化が好きなので、本業では経験できないことを複業として実践したい。報酬よりも、新しい経験や体験をしていきたいという気持ちが大きいですね。

オープンキャリアの“中の人”が語る「WARAJIN」への想い

最後に、今回のインタビューに同席いただいた、WARAJINを提供している株式会社オープンキャリア 取締役 持丸正広さんに、サービスへの想いについてお話いただきました。

「WARAJINは、身近にいる転職者、転職希望者をオープンキャリアに紹介して、その人が転職に成功すると、その人に年収に応じて転職を紹介した人に報酬が発生するというサービスです。

WARAJINというサービスの背景には、“誰でも複業ができるようにしたい”という想いがあります。例えば、本日お話いただいた西田さんは本業がエンジニアなので成果物がありますよね。その他にも、デザイナーやライターといった職種の方は何かしら専門性と成果物があるので複業になりやすいんです。

一方で、営業職や事務職といった方は複業としての成果ポイントを見つけるのが難しいという実情があります。そこで、誰でも複業に参加できるように、“人との繋がり”を意識しました。なので、複業をしたいけれど何から始めればいいのかわからないといった、初めて複業をされる方にもぜひ活用いただきたいサービスです」(持丸さん)

<WARAJINのサービス詳細はこちら>
転職したい人を紹介して報酬ゲット!|WARAJIN(ワラジン)

文章/写真:臼杵優(Twitter @yuu_da4

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