本記事は、6月26日に開催された「【創業2周年記念!】HARES COLLEGE大感謝祭」のイベントレポートです。

「二兎を追って二兎を得られる世の中を実現する」をビジョンとして始まったHARESは、皆様のご愛顧を賜り6月30日で創業2周年となりました。

HARESでは「本業として会社員をする傍ら、NPO・複業など社外でも自己実現をされている人」や、「起業家・フリーランスで、複数のプロジェクトを同時並行で進める人」を複業家と呼び、複業家のためのオンラインサロン「HARES COLLEGE」を運営しています。今回は、創業二周年を記念し、感謝祭としての「オフ会」を開かせていただきました。

 

ゲスト登壇者は、”自撮ラー女子”のりょかちさん、大手総合商社で働きながらYouTubeチャンネル「おさとエクセル」を営む長内孝平さん、ガジェットブログ「monograph」を運営する株式会社drip代表取締役の堀口英剛さん、スマホタレントプロデューサーの横塚まよさんと、4人とも平成生まれ、ミレニアル世代の起業家・複業家です。モデレーターはHARES代表取締役の西村創一朗。複業解禁時代に先駆けて複業を実践しているトップランナー4人によるトークライブが行われました。

「二兎を追って、二兎を得る生き方」を広めたい

まずはじめに、株式会社HARESの代表取締役社長、西村よりHARESの活動紹介と創業の背景についてのスピーチがありました。

HARESは、複業家を応援するためのオンラインサロン『HARES COLLEGE~「好き」と「得意」で稼ぐ複業家になろう~』を運営しています。あらゆるメディアで企業による「複業解禁」が取り上げられる一方、「何を始めればいいかわからない」「本業との両立が難しい」と悩みを抱える個人が多いのも事実。オンラインサロンではノウハウの提供や情報発信だけではなく、コミュニティ内で複業家同士が繋がり、学びあえる環境を提供しています。

HARESで考える「複業家」の定義が以下のように述べられ、オープニングトークは締めくくられました。

西村:

もともと「二兎を追って、二兎を得る生き方」を広めたい、実現したいという思いを持っていましたが、ぶっちゃけ起業したきっかけ自体は「ノリと勢い」でした。リクルートキャリアに勤めていたとき、当時の上司から「俺の育て方が間違っていた。」とキツめの叱りを受け、深夜に「決めた。起業しよう。兼業起業家。」とツイートしたことから”複業”としての会社経営を始めました。

 

西村:

会社のミッションに「仕事を通じて幸せな人を増やす」「仕事によって不幸になる人を減らす」の2つを掲げ、「本業と複業」・「仕事と子育て」の両立を目指す個人や、「従業員の幸せと利益の追及」のバランスを取りたい企業など、あらゆる”二兎”を追う後押しをしています。

本業という枠に囚われず、「好きと得意で稼ぐ力を得ることができる人」を広い意味で”複業家”と捉えています。本日の参加者には、複業家としてすでに活躍されている方もいれば、まだ始めていないという方もいらっしゃると思います。皆様の参考になればと思い、本日は活躍中の複業家4名をお招きし、「副業を始めたきっかけ」や、「複業がどのように現在やっているプロジェクトにつながっているのか」をストーリーとしてお話ししていただきます。

登壇者全員が”ミレニアル世代”

いよいよ、HARES COLLEGE感謝祭が開幕。西村さんの話で温まった雰囲気の中、複業家4人による、トークセッションがスタートします。まずは、簡単な自己紹介と複業を始めたきっかけについて登壇者からお話していただきました。

 

長内さんは、大手総合商社で本社経理を担当。社外での活動としてエクセルのYouTubeチャンネル「おさとエクセル」を運営されています。YouTubeのフォロワー数は4400人を超えるビジネス系YouTuberです。

長内さん:

もともと大学時代にコーポレートファイナンスを専攻しており、後輩から頻繁にエクセルの使い方を質問されていました。あまりにも多いのでYouTubeで動画にし、まとめて質問にこたえようと思ったのがきっかけです。

当時から「社会の役に立つコンテンツ」をつくろうと思い、活動しているので、クオリティにはこだわっています。是非YouTubeで「おさとエクセル」をフォローしていただけると嬉しいです。

 

西村さん:

大学4年次からYouTubeチャンネルを開設されていたと思います。商社は複業に対して風当たりが強いイメージの中、社会人になっても複業を続けようと思った理由はあるのでしょうか?

 

長内さん:

もともと就職活動では、商社で働くつもりはなかったんです(笑)大学時代に1年間アメリカで留学した後に起業しましたが、精神的に落ち込んでしまって。3ヶ月悩んだ末に就職活動を遅れて始め、エントリーが間に合った中で一番最初に内定を出してくれたのが今の勤め先。なので、どこに入社しても何かしら社外の活動はやっていたとは思います。

さらに、「時代の流れとして複業が推進されている」「商社という業界は複業に対してウェルカムではない」「自分が媒体を持っている」という3点を鑑みると、とっているポジションとしては追い風です。「世の中の役にたつ」という自分のビジョンを成し遂げるためにも、複業は続けていきたいです。

 

横塚さんは、株式会社ウィルゲートで働いていた2016年11月、スマホ特化型のタレントの輩出を行う株式会社COMPLExxxを取締役として立ち上げました。先日はCOMPLExxx所属タレントのたぴみるさんが歌う「発見者はワタシ」が「ゼロから始める魔法の書」のOPテーマとなりました。

参考:パラレルキャリアで私の意志を実現することが本業への貢献につながる。COMPLExxx取締役、横塚まよさん

 

横塚さん:

2014年に株式会社ウィルゲートに新卒で入社し広報を本業とする傍ら、「東京女子物語」というウェブメディアの運営や、趣味でゲーム実況の生配信をしていました。それらの活動を通して、数名の女の子が集まり、仕事にしよう!とCandeeと共にのが株式会社COMPLExxxです。

もともと趣味としてスマホゲームをやっていたところ、知り合いから声をかけてもらい生動画配信の番組で実況を始めたのがきっかけでした。なので、最初は稼ぐ目的で始めたわけではなく、趣味をより楽しむために始めたんです。

 

西村さん:

最初は副業をやることに対して、社内で抵抗はありませんでしたか?

 

横塚さん:

複業を始めたばかりの頃は、会社が複業を解禁したばかりだったので、出演する番組などをSlackのチャットですべて会社に報告していました。

「エモい(感情が揺さぶられる様子)」という若者ことばがありますが、COMPLExxxでは女の子の複雑な感情を「エモカワイイ」と表現して、タレントのキャスティング事業を行なっています。

 

りょかちさんは、LINE株式会社に勤めながら、「自撮り女子」としてライター業をされています。幻冬舎オンラインでコラム執筆を行い、先日は書籍「インカメ越しのネット世界」を幻冬舎から出版されました。

りょかちさん:

普段はLINE株式会社でウェブディレクターとしてアプリの機能開発やキャンペーンの企画をしています。SNSで「自撮り」を発信していたところ、幻冬舎から声がかかり、「若い世代がインターネット上で何を考えているのか」を中心にコラムを執筆しています。それらを書籍としてまとめたものが、「インカメ越しのネット世界」です。

 

西村さん:

僕が初めてりょかちさんとお会いしたときは、まだ大学生でしたよね。趣味の延長で始めた「自撮り」をどのように副業にしていったのかお伺いしたいです。

 

りょかちさん:

自撮りは「可愛い」と言ってもらいたいというよりは、「本物と自撮りのギャップ」を楽しんでもらうために、SNSに投稿したのがきっかけです。それと併せて、「SNS世代はなぜ自撮りを撮りたいのか」というコラムを幻冬舎オンラインで執筆していました。稼ぎたいというよりも、「自分の好きなこと」が少しずつ仕事につながっていったため、まずは「できることから始める」のが大切だと思っています。

 

堀口さんは、株式会社dripを創業する前は、「通年採用」「週休3日」など働き方の制度が整っていることで有名な、Yahoo! Japanで働かれていたそうです。

堀口さん:

新卒で入社してから3年ほど広告代理店担当の営業職を担当をしながら、iPhoneやMac、最先端ガジェットを発信するブログ「monograph(モノグラフ)」を運営していました。

入社時点でブログで相応の収入を見込める状況だったので、就職活動では「複業をできる会社にのみ絞って会社を選んでいました。ただ、”複業を解禁していること”と、”実際に複業ができるかどうか”が曖昧な会社が多いのも事実です。IT企業の中でも複業を禁止していない会社はありましたが、夜中まで働いていたら実際にはできません。見ていた企業の中でも、Yahoo!は複業に寛容な会社で、面接でも「入社しても続けるといい」と快く言ってくれました。

入社してからも、先輩や同僚に「ブログを読んだよ」と声をかけていただく機会が多く、こ周りの社員から「面白い」と言われていたという話も聞きました。独立する際は「社外で事業を回す経験を積んだ方がいい」とフロアの皆さんで送っていただき、株式会社dripを創業しました。

 

4人のゲストスピーカーが話している間は、グラフィックレコーダーの加藤さんをお呼びして、リアルタイムで講演内容を「記録」していただいています。文字だけでなく、色彩に富むグラッフィックレコードを描いていただきました。

学生時代でやっていた活動を、”複業”として続ける

会場では、会場から質問を集められるウェブサービス「slido」を利用し、リアルタイムでの質問を受け付けています。気になるひとつめは「皆さんの友達で複業してる方は、10人中何人?」という質問。早速、質問に答えていただきました。

 

長内さん:

商社は基本的に複業をする社員は多くはないと思っていますが、「複業をできるだけのスキルを持っているけれど、やっていない社員」は潜在的に多いと思っています。

自分の周りでは、「商社マンYoutuber」としてイベントの登壇を発信するうちに、「俺も興味あるんだけど…」とに僕に声をかけてくる社員が増えました。また、先日Twitterで「『商社系ツイッター有名人』をまとめてみました。」とつぶやいたら、別の商社の社員からお声がけがありました。このまま、商社マンで複業を営む人たちを繋げる「架け橋」に自分がなれれば良いと思っています。

 

りょかちさん:

ITという業界のオープンさもあってか、複業をやっている人がいるという話も時々聞きます。

私たちの世代はインターネットで起業をしたり、ブログを書くのも珍しい話ではないんです。好きなことや挑戦したいことがそのまま複業になっているという話は、私に限らずよく聞きます。自然と複業をやっているんです。

 

西村さん:

学生時代の友人全体を見渡すと、副業をしている人はいますか?

 

りょかちさん:

実は私は地方の大学を出ているのですが、実はおささんと同じ大学でゼミも同じなんです。

 

長内さん:

そうです。実は、先輩後輩の仲です(笑)

 

りょかちさん:

実は私もファイナンスを専攻していたんですが、気づいたら「自撮り」を始めていて…(笑)。話を戻すと、地方の友人でさえ2、3人はいます。だからこそ、おささんと私で地方を代表して、頑張っていきたいと思います(笑)

複業で得られるのは「お金」ではない

続いて参加者からのふたつめの質問は、「複業を通じて得られる金銭的報酬”以外”の報酬について。これから複業を始める人はぜひ知りたい質問です。

 

堀口さん:

僕の周りだと、お金を稼ぎを目的にブログを始める人は早々にして更新が続かなくなります。やはり、自分の「好きなこと」があって、「そのネタを集めたり、書くだけで楽しい」人はモチベーションが続くんです。

ネットで稼ごうと思ったら、「ブロガー」か「アフィリエイター」が多くなると思いますが、二つの決定的な違いは「お金がモチベーションかどうか」だと思っています。ブロガーはお金というよりもよりは、どちらかというとちやほやされたいという「自己承認欲求」が起点となっていると感じます。僕も「自分の名前」で仕事をしたいと思いブロガーという形をとって活動しています。、

あと、ブログ運営で培うスキルは「ウェブサイト運営の基礎」になります。文章の書き方や写真の撮り方といった「コンテンツ」と、Google アナリティクスを使った「分析」html・cssなどの「プログラミング」、Google アドセンスを使った「広告収入のあげ方」など、これらの知識はウェブ業界において汎用性が高いスキルです。

 

りょかちさん:

「複業ができる」のは、本業以外でも”なにかしらのプロフェッショナル”であるという裏付け。今日登壇されている方もそうですが、私も「若者のSNS動向」や「自撮り」においては小さな専門家です。

また、よく「起業や独立は考えていないの?」と質問されるのですが、自分の場合は「複業での執筆」が向いていると思っています。私はSNSのフォロワー一定数あるから、何か新しいサービスがリリースされた時はSNSで紹介すれば必ずリアクションがあり、トレンドにもキャッチアップしやすいです。「若者のことを聞くなら、りょかちに聞こう」と社内で声をかけられることもありますし、本業への相乗効果が大いにあります。

あとこれは個人的な話ですが、誰かに会わずにひとりで文章を書いていたら、私寂しくて続けられないです(笑)。本業と複業の間で働き方のバランスを取れるのが複業で働くことの大きなメリットだと思っています。

4人の登壇者のそれぞれのビジョン

いよいよイベントも終幕。複業家4人の「今後のビジョン」を伺ったのち、「これから複業を始める人たち」へメッセージをいただきました。

 

長内さん:

今後1、2年は、商社マンを続けながらやりたいことをやっていくつもりです。今まさに時代の潮目に僕たちはいて、その中でも古き良き会社を中から変えていく機会は自分だからできることだと思います。今の会社にずっといるつもりはないので退社してからは、起業でもNPOの立ち上げでもなんでも良い。「世の中の流れを変える」ようなことをしていきたいです。

 

りょかちさん:

「今楽しいことをやる」という価値観でいるので、ビジョンを確固にしている訳ではありませんが、あえて言うと”実験”と”コミュニティ”を追求したいです。自撮りをするのも、ウェブディレクターをするのも、「ウェブサービスに機能をつけたら、画面遷移率が上がった」という実験が好きだから。そして、本業・複業を問わず巻き込むコミュニティがどんどん大きくなるように、影響力を高めていきたいです。

3年以内にやりたいことは、複業でもう一冊本を作るか、本業でウェブサービスを作ること。もっと大きな規模での「実験」をしていきたいと思います。

 

横塚さん:

COMPLExxxは「女の子の、女の子による、女の子のための」会社。動画配信でも自撮りでも手法はなんでも良いのですが、その中でも女の子がより”自分らしく”自己表現できるように、タレントを輩出していきたいです。

また、私は複業をすることが、起業推進になるとも思っています。すぐにビジネスにならないことや、時間がかかるものは、本業での金銭的な収入があると挑戦することができます。私は、会社に勤めて安定した収入があったから複業で会社設立に挑戦することができました。

どんな人でもチャレンジできるということが伝わるように、複業で起業してみる人のロールモデルになりたいです。そのために、イベントの登壇、ブログやSNSで発信していきたいと思います。

 

堀口さん:

「好きを価値に変えていく」人をもっと輩出していきたいと思っています。DJでも文房具でもなんでも良いのですが、「好きなことを発信する」ことが世の中の価値になる。

雑誌の発行部数は数万部という中、読者がどれだけの数の人が読んでいるかを測ることはできませんが、企業はその1ページに何百万円と払っている現状です。雑誌のページをブログの「記事」に置き換えると、何千人もの人が何分間も同じページを見続けていることが証明できる。dripでは、好きなものを仕事にして発信していく人たちを応援し、お金が流れていくところまで”仕組み”を作れるようにしていきたいと思っています。

4人とも平成生まれの複業家。ブログやYouTubeなど手法は違えど「発信する」ということに関しては共通しています。20代が切り開いていく「新しい働き方」が垣間見えるイベントになりました。

 

ここで、グラフィックレコーディングが完成。みなさん揃って写真を撮影されていました。

トークセッション後は懇親会も

トークセッションが終わってからもイベントは続いています。登壇者が一般参加者の輪に入って話す姿も見られました。ここでも新しい種が生まれそうです。

最後は記念写真でイベントを締めくくります。登壇者とグラフィックレコーディングを中心に、みなさん良い笑顔。

以上、HARES COLLEGE大感謝祭のイベントレポートでした。登壇者、参加者、会場を提供してくださったDMM.comさんの皆が一体となり、盛り上がるイベントとなりました。ありがとうございました

執筆:奥岡 権人@ketokunsan

撮影:小野 瑞希onomijuki

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