自分の得意をどうやって複業に活かす?

11月21日、二兎を追って二兎を得る複業家のためのオンラインサロン『HARES COLLEGE』主催にて『複業』をテーマにしたイベント「HARES  OPEN COLLEGE」が開催されました。

<<前編:「ありがとう」と言われた経験を起点に、自分らしい複業を。>>

第二部では、実際に複業を実践している2名の方が登壇され「複業を始めたきっかけ」や「今の複業を選んだ経緯」についてリアルな視点でトークが繰り広げられました。

モデレーター(司会者):

西村創一朗(以下、西村):株式会社HARES 代表

ゲストスピーカー:

落合 実さん(以下、落合):看護師 兼 キャリアアドバイザー
平田 麻莉さん(以下、平田):ママフリーランス広報

落合さんのインタビュー:SCOUTERだからこそ、個人にとことん寄り添った転職サポートができる。

現役複業家のリアルに迫る

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看護師 兼 キャリアアドバイザー 落合 実さん

西村:

それでは第二部となりましたが、実際に複業を実践されている落合さんと平田さんにご登壇いただき、現役複業家のリアルに迫っていきたいと思います。ではまずは簡単に自己紹介をお願いします。

落合:

こんにちは。前提として僕はビジョナリーに働きたいというのがあって、「すべての人に家に帰る選択肢を」というテーマで活動しています。いまは主に三つのカテゴリーで仕事をしていて、一つ目は認定看護師です。人の最期を看取るプロとして医療法人やホスピスで経験を積み、今は訪問看護の会社の取締役として経営、管理、採用などを主に担当しています。

もう一つが認定医療コーディネーターの仕事です。医療はみんな等しく受けられると思われがちなのですが、あくまで最低限度の幸せしか保証されないので、最高に幸せな人生を送りたいという方に寄り添った医療コーディネーションと医療法人のダイレクト・リファラルリクルーティングの支援を行っています。あとは看護師のキャリアアドバイスから人材紹介会社のコンサルまで幅広い形でキャリアアドバイザーを行っています。

ちなみに実は複業を初めてやったのは16歳の時で、学費や生活費を稼ぐためにアフィリエイトでご飯食べていた時期があったりして、あとはライターの仕事をやっていたこともありました。

西村:

16歳から複業をやっていたことなど聞きたいことは色々あるのですが、また後ほど伺いたいと思います。それでは、続いて平田さんお願いします。

ママフリーランス広報:平田 茉莉さん

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平田:

(お子さんを抱えて登壇)

ママ広報ということでご紹介いただきましたが、この子の上に3歳の息子と下には0歳の娘がいまして、PRプランナー、ライター、翻訳といった仕事をしています。ちょうど先月、経産省主導で「柔軟な働き方に関する研究会」というのが立ち上がりました。

「フリーランス」「パラレルワーク」「リモートワーク」がテーマになっている研究会なんですが、そこに参加させていただいたり、今後の働き方に興味を持って情報収集しています。

自分で「カンガルーワーク」と称しているんですが、周りの方に理解を得て、待機児童のこの子を現場に連れながらフルタイムでお仕事をさせてもらっています。フリーランスなんですが、フリーランスの名刺を持たずにクライアントの会社の名刺をいただいてチームの一員としてお仕事をするスタイルをとっています。

休日は地元中央区の「育児フェスティバル」の立ち上げやママゴスペルをやっていたりしています。先日はWoW!me(ワオミー)さんのアンバサダーを拝命したりと幅広く活動しています。

出産後の価値観革命でママフリーランス広報に

平田:

なんでこんなことになってしまったのかというとですね(笑)。大学時代にできたてホヤホヤのベンチャーPR会社に勤めていまして、そのあと社会人になって「24時間闘えますか?」という感じの仕事人間の生活をしていました。

それから「大学に戻って研究者になりたい」と思って大学に入り直し、留学やビジネススクールのコンペを立ち上げたりと学生生活を満喫していました。院に進んだときには大学のビジネススクールの広報を職員としてやっていたりしたので大学職員と学生の二束のわらじの生活をしていました。パラレルな生き方はこのあたりから始まったのかなと思います。

しかしですね、ここで無計画に妊娠しまして、、、(笑)。最初は「さくっと産んで、さくっと復帰しよう」と思っていたんですが、産んだら価値観革命が起こったんです。実はガンかもしれないという時期があって…。

今はもう心配はいらないんですが、当時は「命に限りがあるなら家族との時間を大切にしたいな」と思って退学・退職をしました。

しばらくは専業主婦をしていたんですが、いろんなところからお声が掛かって、お仕事をするようになりました。これが家族との時間を大切にしながらお仕事をする今のスタイルになった経緯です。

西村:

ありがとうございました。僕よりよっぽどHARES(二兎を追って二兎を得ている)働き方をされているんじゃないかなと思いました。落合さんにお聞きしたいのですが、様々な活動をする中で一週間の時間の使い方ってどうなっているんですか?

複業家の時間の使い方とは?

落合:

いまは取締役と役員の仕事が主なので、融通が利くんですが、前職の医療系ベンチャーに勤めていた時は日中は働いて夜は飲みに行く代わりに勉強していましたね。でも、土日はしっかり休んでました。

西村:

なるほど。複業をやりたい人のできない理由の一つに時間がないことがあると思うんですが、時間を作るために意識的にやっていることってあるんですか?

落合:

無駄なことはしない。断る勇気を持つことですかね。それから、きちんと休みを取る。あ、あとは日課として毎朝タスクブレイクはしていますね。

西村:

タスクブレイクというと具体的にはどうするんですか?

落合:

Evernoteにやることが100個くらい書いてあるので、今日はどれをやるか決めて無理なものは断りの連絡をしたり、ほかの人に任せたりします。本業がやりたいこととは限らないので、自分がやりたい順に優先順位をつけていきます。

西村:

お仕事始めて10年近く経つと思うんですが、複業をはじめたきっかけってあるんですか?

「副業」が「複業」になったきっかけとは?

落合:

僕が16歳の時に副業を始めたきっかけがあって。家が母子家庭で、母が若年性アルツハイマーになって生活保護を受けることになったんです。高校にはサッカーの特待生で行っていたんですが、「経済的に厳しいからやめなさい」って言われて、その時に世帯を分離して学費と生活費は自分で稼ぐって決めた所から僕の副業は始まったんですよね。

それから運よく多くの方から助けをもらいながら看護師になったんですけど、母子家庭のNPOやCSRに関わることが多かったんです。その中で「母子家庭の人を支援するNPOやCSRだけでは、社会は変わらないな」と思った瞬間があったんですよね。その時にノーベル平和賞をとったグラミー銀行のムハマド・ユヌスさんに会って「ビジネスで世の中が変わる」と思って、そこからただお金を稼ぐためだけの「副業」から、複数のビジネスを通じて社会課題の解決に取り組む「複業」に変わりました。

西村:

それが落合さんのルーツというか、複業の根本的なきっかけだったんですね。

続いて平田さんにお聞きしたいのですが、広報の世界に飛び込もうと思ったきかっけはなんだったんですか?

ジャーナリズムへの違和感から生まれた広報への興味

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平田:

大学時代にテレビ局でバイトをしていまして、私はCS放送で24時間ニュースをやっているチャンネルでニュースを作る担当だったんです。当時はイラク戦争がちょうどあって、アルジャジーラというイスラムの放送局とAPというアメリカの放送局から送られてくるニュースからキャプションと呼ばれるメモを作るバイトをしていました。

もとはジャーナリズムに興味があったんですが、段々感覚がマヒしてきてしまって。デスクの人に「今の空爆で何人死んだ?」って聞かれて「30人です。」って私が答えると、「んー30人か。じゃあもうちょっと死んだらまた教えて!」みたいな会話になってしまうんですよね。しかも私はお弁当食べながらとかメモ作りをしてるんです。そういうのが当たり前になってきてしまって、ある時に「人として感覚がおかしくなっているんじゃないか」と思ったんです。

また、APとアルジャジーラが報じてる内容って全然違っていて、同じ事件なのに二つのリアルが存在していることに違和感を覚えたんです。それがきっかけで、「自分が伝えたいことを伝えられる仕事に就きたい」と思うようになりました。

西村:

大学時代の体験から広報としてのキャリアを極められていった平田さんに質問なのですが、WoW!me(ワオミー)のアンバサダーに就任しようと思った理由ってなんだったんですか?

キャリアを築く五つの要素

平田:

自分の信条として興味があって与えられたものを受け入れていった先に自分にしかできないキャリアが見えてくるというのがあって。なので基本的にはノーとは言わないんです。スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した「プランドハプンスタンスセオリー」というキャリアデザインの考え方があって、これがまさに自分の生き方だなぁと思っています。

キャリアデザインの五つの要素をお話すると、一つ目が、好奇心をもってアンテナを張ること。

次に継続性何か見つけたらそれを人並み以上に努力すること。私の場合は広報を「24時間働けますか?」時代に突き詰めたんだと思っています。

そして柔軟性。世の中の変化に合わせて、自分の持っているものを捨てること。

四つ目が楽観主義。私の場合、子供を妊娠したときには学位取得もこれからで戸惑いがあったり、ガンかもと言われた時は密かに円形脱毛症になる程度にはショックだったんですが、基本的には人生成るように成る、という考え方でポジティブに捉えていました。

五つ目が冒険心。英語ではリスクテイキングですが、例えばベンチャーに就職することも周りからは「もったいない」とか言われましたが、自分のやりたいことを見据えて挑戦することでキャリアを作っていきました。例えば、当時はベンチャー志向の学生が今ほど多くなかったので、他の内定蹴って創業仕立ての会社に就職するなんてと驚かれたり、そのPR会社のキャリアを捨てて突然アカデミアに行くなんて勿体無いと言われたりしましたが、その時々の自分の直感に対して素直でいることを大切にしています。

WoW!me(ワオミー)さんに関して言うと、CtoCの可能性にとても期待しています。個人のいろんな得意にスポットライトが当たって、自分ならではのキャリアが見えてくると思います。承認欲求が満たされていない人たちが「私でも人の役に立てるんだ」と感じられて社会がもっと明るいものになるのではないかと楽しみにしています。

西村:

そうですね。WoW!me(ワオミー)には僕も期待していて個人の得意が売り買いできてその小さな成功体験から新しいキャリアが生まれたらいいですよね。僕もWoW!me(ワオミー)でこの前出品したんですが、早速2件売れていてとても面白いプラットフォームだなと実体験としても感じています。

第二部も大変盛り上がりましたが、お時間の関係上ここまでとさせていただきます。お二人ともありがとうございました。

(会場拍手)

複業家のためのオンラインサロン『HARES COLLEGE』

本イベントを主催した『HARES COLLEGE』複業家のためのオンラインサロンです。 現在複業をやられている方はもちろん、これから複業にチャレンジしたいという方も対象にしておりますので、ご興味ある方はぜひ覗いてみて下さいね。 複業家のためのオンラインサロン『HARES COLLEGE』(DMMラウンジ)