「二兎を追って二兎を得る生き方」を応援するライフスタイルメディア、HARES.JP編集長の西村(@souta6954)です。です。

アメリカ大統領選でトランプが当選したことを受け、経営共創基盤の冨山さんが緊急寄稿された記事「「Gの時代」が終わり、「Lの時代」がやってきた」が話題です。

詳しくはぜひ本文をご覧になって頂けたらと思いますが。

要旨を簡単にまとめると、

・歴史的にはグローバリズムとローカリズムを100〜200年単位で振り子のように行ったり来たりしてきた。

・グローバリズムの時代は終焉し、世界は急速にローカリズムの時代に突入しつつある。イギリスのEU離脱(BRexit)や今回の大統領選でのトランプ勝利はその象徴。こうした「Lの反乱」は今後他の欧米諸国にも波及してゆく。

・日本は移民が少なく、かつ政権与党がLの支持を集める政策(地方創生や1億総活躍など)を進め、地方のマイルドヤンキー層の支持を集めているのでしばらく政治は安定するはず。むしろ日本はチャンス。

といった内容でした。

ローカル・カンパニーというブルーオーシャン

多摩センターという「L」に住んでいて、毎日「G」の世界である東京・丸の内まで片道1時間半かけて通っていて「なんだかなぁ」と思っていた僕にとっては『ついに僕の時代が来た!』とアホなことを考えていたわけですが、結構本当にその通りだと思っていて。

いつの時代も「需要と供給のバランス」によってマーケットが成り立っていて、供給過多のマーケットはレッドオーシャン、需要過多のマーケットはブルーオーシャンと呼んでいるわけですが、「ローカル」は完全にブルーオーシャンです。

GoogleとかApple、総合商社や電通・博報堂といった「Gの企業」(グローバル・カンパニー)にはたくさんのエントリーが集まるわけですが、世界でも通用するユニークな商品・サービスを持っていて成長著しい中小・ベンチャー企業といった「Lの企業」(ローカル・カンパニー)もたくさん存在しているのに、「働き手」が少なく「人材」がボトルネックになっていてなかなかスケールしきれていない。

まさに「ローカル・カンパニー」はブルーオーシャンそのものなのです。

「ローカル・エリート」という新しいキャリア

中でも「ローカル・カンパニー」で不足しているのが、社長の経営・戦略を支える、いわゆる幹部人材です。

どんなに優れた戦略や知財、商品があっても、それを実行に移す戦術がなければ「絵に描いた餅」です。また、真に優れた戦略を描くためには、グローバル・マーケットで揉まれた経験を持つ「参謀」が必要です。

「参謀」あるいは絵に描いた戦略を実行する「エグゼキューター」としてがいま、ローカル・カンパニーで求められています。

「グローバルカンパニー」で培ったマーケティング、ファイナンス、広報・PR、人材マネジメント、ロジスティクスなどのそれぞれの専門性を活かして、「ローカルカンパニー」で「社長の右腕」として企業の非連続な成長にコミットする。

こうして確かな実績を上げて地方で輝き注目を集める「ローカルエリート」という新たなキャリアを目指す人たちが、いま着実に増えつつあります。

「グローバリズム」から「ローカリズム」へと、世界全体の力学が大きく変わりつつある中、目指すべきキャリアもまた「グローバルエリート」から「ローカルエリート」へと変わってゆくのかもしれません。

ユニリーバから木村石鹸へ転職した峰松加奈さん

「ローカルエリート」の中でも職種的に言うとターンアラウンドマネージャーという企業再生請負人とも言えるポジションの引き合いが強く、やはり30代後半〜50代前半くらいまでの方が主な対象になっているか?というと、必ずしもそうではありません。

例えば、最近話題になった「木村石鹸」の峰松加奈さん。

峰松加奈さんは1990年生まれの平成世代のマーケター。

外資系消費財メーカーのユニリーバに新卒で入社されたのち、2015年に木村石鹸工業に転職されています。

入社後マーケティング室を自ら立ち上げ、自社ブランド「&SOAP」等の開発に取り組んでいらっしゃいます。

参考:余計なルールは要らない。木村石鹸が実践する「許容するマネジメント」とは

ゼロから新事業を生み出す「ゼロイチ」がやりたかったと語る峰松さん。

普通なら起業や東京のイケてるスタートアップに転職する、という選択をしそうなものですが、

「イケてるスタートアップは、サービスがある程度成長していて、採用をどんどんやりますというフェーズなので、それだとゼロイチはできないのでそれはないなと思って」

「本当にゼロから起業するとなると、お金も不安定だからモチベーションを別に持たなきゃいけない。この人だから一緒に頑張りたいとか、この人のビジョンについていきたいとか。でもそういうご縁はなかったんですよね。」

という理由で、起業でもスタートアップでもなく、ユニリーバでのリアルプロダクトのマーケティング経験を活かして新事業にチャレンジしつつ、安定的な給与が得られる木村石鹸への入社を決められたそうです。

よそ者・わか者・ばか者が地方を変える。

地方創生・地域活性化の文脈では、よく「よそ者」「わか者」「ばか者」が地方創生を担う、と言われ続けていますが、まさにそうだなと思っています。

木村石鹸に転職された峰松さんはまさにその象徴ですよね。

東京からやって来た「よそ者」であり、平成世代の「わか者」であり。

超絶賢い方だと思いますが、大手外資企業のマーケターという誰もが羨むポジションを捨てて、地方企業に飛び込まれるという選択ができるのはいい意味で「ばか者」ですよね。

そうした"「よそ者」、だから、変えられる。"という価値観のもと、NPO法人ETIC(エティック)が運営しているのが「YOSOMON!(ヨソモン)」というプロジェクト。

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YOSOMONは、日本全国から厳選した、地域の魅力的な中小企業の経営革新プロジェクトに、社長の右腕として挑む機会をご紹介します。

地域には魅力的な企業がたくさんあります。地域や社会を思い、ひたむきに事業に取り組んでいる経営者がたくさんいます。彼らは、地域に眠る資源やこれまで築き上げたリソースを活かし、さらなるチャレンジを志しています。それを共に担えるような人材が地域や社内にいることは多くありません。

一方で、都市部で働くビジネスパーソンの中で、「もっとやりがいの大きな仕事をしたい」「小さな会社であっても、大きな仕事をしたい」というような、仕事に対する価値観の変化があるように感じています。彼らの多くは、魅力ある中小企業が全国にあること、そしてそこがいかに素晴らしい挑戦の舞台であることに気づいていません。

YOSOMON!は、その両者をつなげ、企業と人のチャレンジの舞台を作ります。全国から選ばれた企業の社長と、まだ見ぬ世界を作りませんか?あなたの挑戦をお待ちしています。

引用元:YOSOMON!オフィシャルサイト

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地方の「面白い企業」と意欲ある優秀な「よそ者」をつなげる。

素晴らしいプロジェクトですよね。

僕も子どもたちが小さくなかったら飛び込んでいたかもしれません。

YOSOMON!Meetupのススメ。

タイムリーにYOSOMON!では、そうした地方企業の経営者と直接対話できるYOSOMON!Meetupというイベントを11/26(土)に東京で開催されるそうです。

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「「経営者の右腕」というキャリアのすすめ」という特別講演も面白そうです。

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「ローカルエリート」や「社長の右腕」という生き方・働き方に少しでも興味がある方はぜひイベントに参加してみてください。

《参加申込み》

【宛先】yosomon_etic@etic.or.jp

【件名】ローカルキャリアフェア参加希望

【本文】

(1)お名前

(2)参加を希望する日程(11/19大阪 ・ 11/26東京)

(3)ご連絡先(電話番号)

※中小企業庁の委託事業だからかなぜか申込み方法がメールのみでした。

ローカルエリート。あるいは社長の右腕。

これからが楽しみなキャリアパスの一つです。